純正パーツ、社外パーツ問わず、ショップに置いてあるハーレーのマフラー内部は錆びているものが多いです。
新品にも関わらず錆が発生している理由は、マフラーの素材が鉄であることにあります。そして、ハーレーはアメリカなど海外にある工場で主に作られており、日本にハーレーが届くまで1か月以上の期間を要することも少なくありません。工場で生産されてすぐのものはピカピカであっても、鉄は一か月もすれば錆びてしまいます。さらにはハーレーやパーツの輸送手段が船であれば、錆を誘発しやすい潮風の影響までも受けることになるのです。
マフラーの内部が錆びるのは仕方がないことですから、そのまま使っていても機能の面で大きな問題はありません。もし錆取りをするのなら、鉄の表面についている錆びを削ったり磨いたりすることによって行います。
使用するものはブラシやサンドペーパー、錆取り剤などです。特に錆取り剤に関しては各社から様々なタイプのものが出ており、使用方法も異なります。
ジェル状の薬剤を塗った後でしばらく時間が必要なものや薬剤が強力なため、ふき取りを何度も行わなければいけないものなどもあります。使用頻度や使い勝手によって、自分に合ったものを選択するのがポイントです。
錆取りが終われば、防錆処理のされていない金属がむき出しになります。そのため、防錆対策として耐熱コーティングなどの塗装をしておきましょう。マフラーは高温になるパーツのため、通常のコーティング剤を使用すると熱によりコーティング剤が溶け出してしまいます。そのため、マフラーに適した耐熱性のあるコーティング剤を選ぶことが重要です。マフラーにコーティング剤を塗装することにより、錆防止の効果はもちろんのこと、傷の防止やツヤ出しの効果などのメリットも期待できます。